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【lavatory?washroom?】トイレを表す世界の様々な英単語リスト・一覧 - toiletやbathroom、restroomの使い分けなど



World Englishesをテーマとしている当ブログが扱う今回のネタは「トイレ」。排泄行為というのは人類誰しもが行うもの。世界各国で使われる英語だけに、同じトイレ(お手洗い)という意味でも様々な単語・スラングが存在します。

筆者自身も、カナダの大学に留学する為同地に渡航した際に、トイレを意味するwashroomという単語を耳にして驚いた事を今でも鮮明に覚えています。そう、このwashroomという単語はカナダ英語特有のものなのです。「え?washroom?洗い場?restroomやtoiletじゃないの?」みたいな。私が世界の英語に興味を持ったのも、こういった単語の違いだったように思います。


と、いうわけで、世界の英語を扱っている当ブログらしく、トイレを意味する単語達を国別に分けてみました。トイレを表す世界の英語ワードリストです。

言語の境界線は常に曖昧。「私の住んでいる地域・国じゃそんな風に言わねーぞ。」などのご意見は無しで願いますね。 


トイレを意味する各国の英単語一覧

まずは地域性の強い単語達から見ていきましょう。

アメリカ

  • restroom:まずは定番。"rest"とは休憩を意味します。休憩するお部屋、ということですね。婉曲的な表現。直接言及する事を避けて、日本語でもお手洗いといったりしますものね。
  • crapper:人の苗字から。 配管工のThomas Crapperさんに由来します。でもこの人はイギリス人なんですよね。何故この方の名前がアメリカ英語の単語になったのか、詳しくはリンク先で解説しています。
  • john:今度はファーストネームより。人の名前シリーズ。昔々はトイレはcousin John'sやcousin John's house(いとこのジョンのお家)などと遠回しに呼ばれていました。それの名残か、これが変化してJohn(john)となり今でも使われている、との説が濃厚なようですね。


カナダ

  • washroom:カナダ英語の代表格の一つと言える単語です。用を足した後に手を洗う(wash)部屋(room)であるからwashroom。直接的ではなくやや婉曲的な表現ですよね。日本語で言うところのお手洗いや洗面所と同じでしょう。奥ゆかしいです。


イギリス

  • toilet:restroomと同じく定番。
  • lavatory:後述しますが、結構古風でフォーマル度がかなり高い言い方とされています。 
  • loo:トイレットペーパー(toilet paper)はloo rollとなります。go to the looで「トイレに行く」となります。
  • bog:元々の意味は「沼」なのですが、転じて「トイレ」という意味になりました。トイレを沼に例えたイギリス人…。基本的に複数のbogsで用いられます。因みにトイレットペーパーはbog roll。


オーストラリアやニュージーランド

  • dunny:屋内のものの他、主に屋外に設置された簡素なものを指すことが多いです。また、ニュージーランドにおいてはイベント会場や工事現場などに置かれる移動式のトイレを指す場合もあります。因みに、dunny rollやdunny paperでトイレットペーパーを意味します。



私が知りえる限りでもこれだけありました。まだ知らない物もあるかと思います。


toilet, bathroomやrestroomをどのように使い分けるの?


washroom、toilet、restroomは主に駅や学校、ビルなど公共の場にあるお手洗いを指します。これらは上記のリストで説明したように非常に地域色が濃くなります。

一方、bathroomは自宅やホテルの部屋にあるような、トイレとお風呂が同じスペースにある物を指します。これは、イギリスやアメリカ、カナダ、オーストラリアでも共通、同じです。地域差はあまりなくなります。


lavatoryってのは結構古風な言い方、とされていますが、これが未だに現役バリバリで使われている場所があります。答えは空の上。飛行機の機内のトイレだけは、lavatoryと呼ばれていますね。キャビンアテンダントさんも「ラバトリー」って言いますもんね。

航空オタクでもある筆者としては、むしろlavatoryと耳にするとこれしか頭に浮かんできません。lavatory=飛行機のトイレ、くらいの認識。あ、特急電車のトイレなんかもlavatoryって呼ばれますね。乗り物系のトイレはlavatory、という認識で良いと思います。

ANA A320neoのlavatory内の禁煙の注意書き


最後に・まとめ


言語の境界線は常にあいまい。上記の分け方通りに必ずしも使われるわけではないので、予めご了承下さい。イギリスでだってrestroomが使われることだってあるのかもしれませんよ。





lah - シングリッシュ(Singlish)の代表とも言うべき単語の意味・訳を徹底解説【例文付】



 ホーカーセンター等でローカルが使用しているのを耳にする事も。

シンガポール英語(シングリッシュ)の代表格として非常に有名なlah(ラー)。シンガポールに渡航したらこの単語を耳にしないといったことはまずないでしょう。様々な場面で用いられる単語ですが、その意味は多岐に渡ります。ローカルの友人や仕事相手に聞いた事や個人的な経験(筆者は大学の卒論でシングリッシュを扱いました)をベースに下記にまとめてみましたので、会話の際の参考にしてみてください。

まず、このlahですが、適訳は何でしょう?無いかもしれませんね。ハッキリ訳さなくて良い単語といってもいいかもしれません。下記にご紹介するニュアンスを含んで文章や発話を理解して頂ければ良いと思います。また、どの場合でもlahは文の末尾に付けられるという共通点があります。


・意見の相違を示す。否定をする。

A:It's raining outside. 外では雨が降っている。
B:No, it's not raining lah. いや、雨は降ってないだろ。

話者BはAが「外では雨が降っている」と述べている事を否定しています。意見が異なる事を示す場合に使われます。


・明らかである事実を述べる。

例 She's beautiful lah. 彼女は美しい。

例文の場合、この彼女は聞き手も含め誰が見ても明らな美貌を持ち合わせており、その事実を話者が述べています。


・文の中の特定の単語を強調させる。

例1 I'm referring to Alex lah. アレックスに関して言及をしているんだよ。
例2 That's the book I want lah.  その本が欲しいんだ。

例1では話者は「(他でもない)アレックスに関して言及しているんだよ」と、Alexという人の名前を強調しています。例文2では、「私はその本が欲しいんだ。」という風にbookを強調しています。


・親密さを示す。

例1 I love you lah. 愛してるよ。
例2 I have loads of beer at home, come over lah. 家にビール沢山あるからさ、遊びに来なよ。
例3 OK lah. OKだよ。

友達、恋人、家族などの親しい間柄で相手に対して親密な感情を示したい時に使われます。例1は恋人や結婚相手に対して話者が話しています。例2の場合は友達でしょうか。例3も友人でしょうか。ホーカーセンターのおばちゃんとの会話でこの文が出てきたりしますが、割と親しみやすさを出して話してくれたということでしょう。


…といったところでしょうか。このlahという単語が含意するところは大体上記のどれかに当てはめる事が出来ると思います。可能な限り分類して説明をしましたが、筆者もまだまだ勉強不足です。「他にこんな使い方もあるよ。」とご存じな方は是非メッセージを下さい。当記事の改定の参考にさせて頂ければと思います。

lorも併せてご覧ください。






"動く歩道"は英語で何て言うの? - イギリス英語・アメリカ英語での違い




皆さんは動く歩道って何と呼びますか?

そのまま動く歩道?ムービングウォーク? この二つが大多数を占めるような気がしますがどうでしょうか。

では本題。英語では何と呼称するのでしょうか。これ、moving walkwayなんて呼ばれたりするんです。訳すとそのまま、動く(moving)歩道(walkway)です。単純明快。これは分かりやすいですね。

成田空港のターミナル内で動く歩道に乗っていると、"The end of the walk is ahead. Please watch your step.(まもなく降り口です。ご注意下さい。)"なんて音声が流れてくるのですが、明らかにそれが何であるか聴者(歩行者)が分かっている状況では"the walk"と呼ばれたりもします。

さて、更にお話を掘り下げていきましょう。

実はこの単語、呼び方に地域差があるのです。

アメリカ英語では、moving sidewalkなんて呼んだりします。動く(moving)歩道(sidewalk)、これも分かりやすいですね。

このsidewalkという単語は、アメリカ英語です。イギリス英語ではpavementという単語が歩道を意味します。

…ということは、

「ハハーン。」

「パターン、パターン。見えてきたよ。」

…とならないのが言語の面白いところ。

イギリス英語では動く歩道は"moving pavement"とは呼ばれないのです(私の知っている限りでは。識者の皆様、間違っておりましたらお知らせください)。

イギリスではあのフラットなコンベヤーには、travelatorなんて名前が付いています。

-torは- 「…する人[物]」の意の名詞を造る接尾辞ですね(※1)。travel("旅行する"、という意味だけでなく、"進む"とか"動いて進む"なんて意味があります)するものってことですね。
 
 ※1 escalator(エスカレーター)等が身近な例でしょうか。escalate(次第に上昇する)という意味の動詞に-torという動詞が合わさった単語です。

仕事の関係上シンガポールに顔を出すことが多い筆者ですが、かの国ではこのイギリス式のtravelatorが採用されています。これは、シンガポールがイギリスの元植民地であることによります。

また、同じくイギリス英語では、walkalatorと呼ばれたりもします。これは歩くを意味する動詞のwalkと、上述のescalatorの合成語。歩くエスカレーターってところでしょうか。

アメリカ人のクライアントに"チャンギ空港のtravelatorがね…"ていう私の発言が通じなかった時にふと思いついたこの記事。機会があればまた似たような内容でエントリを上げてみようと思いますので、こうご期待!!




同音の数字によって置き換えられる頻出のインターネットスラング。




当ブログのコラム「英語のインターネットスラング一覧」において、スラング形成の法則をカテゴライズしてご紹介しましたが、その中に同音である数字による置き換えというものあります。

まず、本題に入る前に同音(意義)とは何か定義を明確にしておきます。

homephone(同音異義語)...A homophone is a word that is pronounced the same as another word but differs in meaning and spelling(wikipedia homophoneの項目より引用)

要は、「発音は同じだが、意味や綴りが事なる単語」の事。

インターネットスラングの各ページで述べていますが、チャットやSMSにおいてはタイピングをいかに速くするか、レスポンスが非常に重要になってきますし、twitter等では文字数に制限があるので、この場合はいかに短くするかがインターネットスラングでは"キモ"になってきます。

この、「速く短く」という要望に答える上で、数字が果たす役割というのは非常に大きく、本来は三文字必要なところが、一文字(キーボードで言うとタイピング一回)で済むのいうのは非常に省エネで便利なわけです。


どの数字が頻出なのか?
1, 2, 4, 8...インターネットスラングとしてはこの四つの数字をよく見かけます。というよりはこれ以外の数字はまず登場しないと思って頂いて結構です。

さて、各数字が置き換わる実際の例を詳しく見ていきましょう。

1.
数字の1の発音は[ˈwʌn]で、人を意味する"one"と同じ。

・sum1 = someone
・any1 = anyone


2.
twoの発音は[tú:]。

・2 = too
"me too"等のように「~も」を意味する"too"の発音は[tú:]と同じ発音。

・2 = to
・2nite = tonite/tonight
他のスラング系のブログにありがちな誤謬なのですが、数字の2(two)と上記の前置詞の"to"や"tonight/tonite"の2の部分"は同じ音ではありません(※)。似たような音なので入れ替わっているのです。

※to...[tənáit]、tonight...[tənáit]:これらには/ə/曖昧母音のシュワー(schwa)が使われています。数字のtwoを[トゥー]と発音するのであれば、これらは[トゥ]や[タ]に近いです。前者に関してはストレスが置かれる場合はこの限りではありません。


4.
数字の4の発音は[ˈfɔ:(r)]、カタカナで表記すると[フォー]。これと同じ音、もしくは似た音の部位が置き換えられる。

・4 = for
「~へ」や「~の為に」を意味する前置詞の"for"の発音は[ˈfɔ:(r)]で数字の4=four[ˈfɔ:(r)]と同音。

・4ever = forever
単語の構成要素の一つとして出現する場合も。foreverの発音は[fɔ:révə(r)]で数字の4[ˈfɔ:r](アメリカ英語の場合)と同じなので置き換えが発生する。

・4get = forget
実はforgetの発音は[fə(r)gét]で、この単語のforの部位は数字の4[ˈfɔ:(r)]と厳密には同音ではない。ただ、近い発音のためforgetのforが4に取って代わられているケース。このように、全てのforというスペルが数字の4と同音ではない事に留意しておきたい(2の項目と同じで結構勘違いしている人が多いです…)。


8
数字の8の発音は[eit]つまり[エイト]。下記の単語の構成要素の一部が同音になる。

・l8r = later
数字の[éit]と同じ発音の部位[léitə(r)] = laterが8に変わっている。

・l8 = late
上記のlaterと同じ。

・w8 = wait
数字の[éit]と同じ発音の部位[wéit] = waitが8に置き換えられている。

・h8 = hate
上のw8と同じ。数字の[éit]と同じ発音の部位[héit] = waitが8に置き換えられている。

・8 = eight
「食べる」を意味する動詞eatの過去形の"ate"の発音は数字の8と全く同じです。


ご紹介した以外にもこれらの数字によって単語全体や一部が置き換えられるインターネットスラングが存在しますが、この法則を知っていれば類推は容易です。






Acronym(アクロニム)とは何か? スラングを語る上で知らなきゃマズい専門用語Vol.1



"btw"、"ttyl"、"imo"等等、TwitterやFacebookなどのSNS、ネットゲームのチャット等で、意味の分からない英語の文字列を見かける事はありませんか?

これらはacronym(アクロニム/頭字語)と呼ばれる略語の一種、複数の単語から成る文や単語・熟語の頭文字を繋げて作られた語で、英語スラング(特にインターネットスラング)を語る上では避けては通れない存在です。当辞典でも頻繁に登場するワードなので、本エントリでその定義を明確にしておきたいと思います。

因みに、冒頭で述べた"btw"というスラングですが、これは"by the way(ところで)"という熟語が縮約されたアクロニムとなります。次の項目では、「そのアクロニムって何なの?」という疑問を、クリアにしていきましょう。

・アクロニムとは何か?その定義。
まずは、アクロニムがどういったものであるのか皆さんに把握して頂く為に、スラング以外での例を挙げてみます。アクロニムというものは言語に関わらずアルファベットが使われる場合、様々なところで見つける事が出来ます。 


例えば、航空会社の全日空"ANA"は"All Nippon Airways"が縮約されたアクロニムであるし、北大西洋条約機構の通称"NATO"は"North Atlantic Treaty Organization"のアクロニムであります。

例1:ANA = All Nippon Airways
例2:NATO = North Atlantic Treaty Organization

頭字語と日本語に訳されるように、複数の単語から成る文や単語・熟語の頭文字を繋げて作られた語がアクロニムの定義です。上記の例に見られるように、各単語の頭文字のみで各アクロニムが構成されているのが分かりますよね。


また、アクロニムには下位カテゴリが存在します。基本的には頭字語自体の総称をアクロニム(acronym)とする事が多いのですが、厳密にはこれをイニシャリズム (initialism)とアクロニム(acronym)の二つに分類する事が出来ます。

・イニシャリズム:頭文字を一字ずつアルファベットの名前で読むものが該当。前述のANAは[エイエヌエー]と一字ずつ読まれる為こちらに該当します。

・アクロニム:隣接するアルファベット群を繋げた単語をそのままの発音で読む物。上で例示したNATOの読みは[ネイトー]なのでこちらに分類されます。

因みに前述のANAというアクロニムの正式な呼称は同社によりますと[エイエヌエー]であり、上述の方法によるとイニシャリズムに区分されるのですが、一部には[アナ]と読む方も多くいらっしゃいますよね。この読み方をされた場合はイニシャリズムではなく、アクロニムに該当します。発音の仕方によってカテゴリがガラッと変わる良い例ですね。

当辞典ではいちいち分類して記述するのが面倒なので、便宜上全てを「アクロニム」と呼んでいます。


閑話休題。


・インターネットスラングとアクロニムは何故相性が良いのか?
インターネットスラングとして使われる場合のアクロニムの最大の利点は「表記する文字数を極端に削減出来る事」にあると思います(会話でも同じですが)。

例えば、140字という文字数の制限があるTwitter上ではその効果は特に絶大で、"FIY=for your information"というスラングの場合17字が何と3字に削減できるのだからこれはとても省エネですよね。

また、チャットやSMS等では、レスポンスの早さもコミュニケーション上重要な要素になってきます。タイプする文字数が少なく済むということは、返信を速く出来るということなので、こういった場合でもアクロニムの発揮する効果は絶大になってくるわけです。


・More to Read
スラングとして関連性の高いものはインターネットスラングの項目に多数収録してあります。アクロニムに分類されるスラングは、「略語」のタグで纏めてあります(一部アクロニム以外も混ざっております)のでこちらも併せてご参照下さい。




シンガポール英語はアメリカン?ブリティッシュ?語彙・綴りに見られる特徴を街角リポート



ビジネス・レジャーの両面で日本人の渡航者数が年々増え続けているシンガポール。筆者も様々な形でこの国に10年以上関わり続けておりますが、年を追うごとにこの国のメディアへの露出が多くなっているように感じます。渡航者数が増えているという事は、我々日本人がシンガポールの英語に触れる機会が増えているという事でもありますね。

このエントリでは、いわゆる口語的なシングリッシュではなく、新聞や看板等、非カジュアルな状況で見受けられるシンガポール英語の語彙やスペルの特徴を実際に使われている例を写真でお見せしながら紹介していきます。

シンガポールは元々イギリスの植民地として発展してきた歴史を持ち、現在も英連邦に加盟している国なので、中国語やマレー語等他の言語や民族的な影響を除けば、シンガポール英語は非常に英国的と言えるということを念頭に置きながら、ご覧下さい。


・綴り編
同じ単語であってもアメリカ英語とイギリス英語で綴りが異なるケースがあります(詳しい記述はそれぞれの項目を参照)。イギリス式に対してアメリカ式のほうが実際の発音に近いですし、この方式で英語を習っている我々日本人には馴染みやすいかもしれません。前述のようにシンガポールは大英帝国の植民地であった為、後者を採用しています。

・-or vs -our
「風味」を意味する単語。"flavor"はアメリカ式で、"flavour"がイギリス式。これはラッフルズシティーのレストランのプロモーション広告なのですが、実はこの写真の中にはもう一つ同じ変化に則った単語が隠れています。さんお気づきですか?

そう、"savour"です。動詞として用いられた場合「~を賞味する」という意味を持つ単語ですが、これもイギリス式に綴られており、アメリカ英語だと"savor"となります。

もう一例は地下鉄MRTの駅のサインから。イギリス式に綴られた"Harbour Front"駅もアメリカにもし同じ名前の駅があったとしたら"Harbor Front"となっているはずです。

・-er vs -re
「中心」や「(施設の名前として)~センター」を意味する"center"もイギリス風に"centre"と綴られます(例:People's Park Centre)。

もう一例。「劇場/シアター」を意味する"theater"も、この国では英国式に"theatre"となるので、マリーナベイに鎮座するあのアイコニックなドリアン風の建物も"Esplanade Theatres on the Bay"と綴られるわけです。上記の写真には前述のcentre/centerの例も混ざっていますね。

・-m vs -mme
「プログラム、カリキュラム」等を意味する単語はアメリカ式ならprogramと綴られ、イギリス式なprogrammeとなります。


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・語彙編
狭い狭いと言われる日本でさえ同じ意味を持つ単語で地域によって差異が出てくるわけだから、世界中で使われる英語となるとその違いは更に歴然となります(これに関してはこちらのウェブサイトが詳しいので、興味のある方は是非)。綴りと同じように、シンガポールは英国式を採用しているので、所見だと日本人が違和感を抱く単語も使われています。

・parking lot vs carpark
「駐車場」:parking lotはアメリカ式の言い方で、イギリス式だとcarpark.
ドリアン的な見た目がマリーナエリアの特徴となっているエスプラネードシアターで見つけたサイン。

・elevator vs lift
「エレベーター」:日本語にも輸入されている「エレベーター」はアメリカン・イングリッシュでの呼び方。ブリティッシュなら"lift"となります(リフトは日本語だと荷物用の昇降機に使われる傾向がありますね)。撮影地:フェアモント・シンガポール。

・line vs queue
「列」:繁盛しているお店や施設のエントランス、空港やホテルのチェックインカウンター等で見られる「行列」は、アメリカ英語だとlineで、英国式なら"queue"となります。「並ぶ」という行為をアメリカ式に言えば"line up"でイギリス式なら"queue up"。

・floor vs storey
「階、フロア」:storeyはイギリス英語でよく見られる単語。勿論floorも英国やシンガポールで使われるので留意されたい。撮影地:ラッフルズホテル・ロングバー


とまあたった数日の滞在でもこれだけ見つかります。コロニアルな雰囲気漂うシンガポールの町並みですが、そこで使われる英語からも往時の名残が感じられて面白いですよね。よりディープなシンガポール英語の世界を味わいたい方はこちらのエントリをご参照あれ。




「タバコが好きです」がとんでもない意味に。アメリカ英語とイギリス英語で同音異義語のスラング"fag"



当ブログでも既に紹介しているように'fag'というスラングは、アメリカ英語では「同性愛者(ゲイ)」、イギリス英語では「煙草」と、全く異なる意味を持っている危険?な同音異義語。

今回は、違う英語圏で使い方を間違えると齟齬が生じて危ないという良い例を見せてくれる動画をYouTubeで発見したのでご紹介致します。

あらまし:Nilesという名のイギリス人の男性がアメリカに到着、ツアーガイドのBobに会うところから話は始まります。「イギリスからのフライトはどうでしたか?」とBobが尋ねるが、この"fag"というスラングの持つ意味の違いから、会話のすれ違いが段々と大きいものに…。

改めて、fagというスラングが米語では「同性愛者」、イギリス英語では「タバコ」を意味する事を頭に置きながらご覧下さい。

以下にスクリプトを掲載。「米訳」としている文の日本語訳は、アメリカ人のボブにどう間違って伝わっているか(聞こえているか)という翻訳をし、「英訳」はイギリス人のナイルズの意味するところとしました。特に「訳」としか書かれていない場合は、両者の間に齟齬が生じていない文となります。

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B:Hello, Niles. Welcome to the United States. My name is Bob and I'll be your tour guide.
訳:ようこそ、アメリカへ。私はボブと申しまして、ツアーガイドを務めさせて頂きます。

N:Thank you, Bob. This is my first time in the States and I'm very excited.
訳:有り難う、ボブ。アメリカは初めてでね、ワクワクしてるよ。

B:Excellent. How was your flight?
訳:良いですね。フライトはいかがでしたか?

N:I was on the plane for 12 hours and all that running through my mind is having a fag.
米訳:12時間も飛行機に乗り通しでね。ゲイの事しか考えられなかったよ。
英訳:12時間も飛行機に乗り通しでね。頭に浮かんでくるのはタバコの事ばっかり。

B:(pause)...Well, ok anyway, there're many sites to see. Where would you like to go first?
訳:(沈黙)…分かりました。とにかく、見所は沢山ありますよ。どこに最初に行きたいですか?

N:My first priority is to go get some fags.
米訳: 優先順位としては、まずはゲイの野郎どもをひっかける事かな。
英訳:優先順位としては、まずタバコだな。

B:Niles, we don't use that word anymore. It's politically incorrect.
訳:我々はもうその言葉を使っていないんです。ポリティカリー・コレクト(※)じゃないですから。
※人種や性差別などの偏見が表現に含まれていない事。

N:...I don't care what's correct n' what's incorrect to say. I've called them fag since childhood and I'm gonna call them fags until the day I die.
米訳:何を言っていいか何を言っちゃいけないかなんて関係ねぇ。ガキの頃から使ってる単語なんだ。死ぬまで俺はゲイの連中をファグと呼ぶぞ。
英訳:何を言っていいか何を言っちゃいけないかなんて関係ねぇ。死ぬまで俺はタバコをファグと呼ぶぞ。

B:Fine then. Just please don't use that word in public.
訳:分かりました。ただ公共の場ではその単語を使わないで下さい。

N:Why? Bob, don't you like fags?
米訳:何故だ?お前はゲイが好きじゃないのか。
英訳:何故だ?お前はタバコが好きじゃないのか。

B:I don't know any, personally, but I'm just as open-minded as the next guy.
米訳:個人的には誰も知りませんからね。ただ、一般の人と同じくらいは同性愛者の方々に対しての理解は持っています。
英訳:個人的には誰も知りませんからね。ただ、一般の人と同じくらいはタバコに対しての理解は持っています。
*next guy=普通の人、平均的な人

N:Then it's about time you hit one. Let's go to the store and pick up a pack of fags. 
米訳:じゃあ、一発どうだ?そこの店に行ってゲイを大勢ひっかけてこようぜ。
英訳:じゃあ一服どうだ?そこの店でタバコを一箱買ってこようぜ。

B:I'm sorry sir, but I'm a happily married man. My wife and I have been married for 15 years.
訳:御免なさい。でも私は結婚生活に満足していまして、妻とはもう15年になるんです。

N:I bet your wife would like some fags too. Let's pick up a pack of fags for her, also.
米訳:あんたの嫁さんもゲイは好きだと思うぞ。彼女にも連中を連れて帰ってやろう。
英訳:あんたの嫁さんもタバコは喜ぶと思うぞ。タバコを買っていってやろうぜ。

B:Niles, I'm happy to be your tour guide during your stay here in America, but I'm not going to follow your fag quest.
米訳:ナイルズさん、私は貴方のアメリカ滞在中ツアーガイドとして務めたいと思いますよ。でも貴方の「ゲイ」探しには付き合えませんよ。
英訳:ナイルズさん、私は貴方のアメリカ滞在中ツアーガイドとして務めたいと思いますよ。でも貴方の「タバコ」探しには付き合えませんよ。

N:Don' be so gay, Bob. Just try one. You'll like it.
米訳:そう"ゲイ"になるなよ、ボブ。一回ヤッてみろよ。気に入るぜ。
英訳:そう"ゲイ"になるなよ、ボブ。一本吸ってみろよ。気に入るぜ。

B:No thank you.
訳:いいえ、結構です。

N:You don't know what you're missing.
訳:お前は自分に何が必要か分かってないんだ。

B:Ignorance is bliss.
訳:「知らぬが仏」ですよ。

N:There's nothing like the smooth taste to a fag in your mouth.
米訳:口の中に広がるゲイのチ○コの風味ほど良いものは無いぜ。
英訳:口の中に広がるタバコの風味ほど良いものは無いぜ。

B:I didn't need the visual in my head.
例:想像したくもないですよ。

N: Once you put the first fags between your lips, you'll know you've found ecstasy.
米訳:一回しゃぶるとよ、エクスタシーを感じたってわかっちまうんだよな。
英訳:一本吸うとよ、エクスタシーを感じたってわかっちまうんだよな。

B:This is not a conversation I want to engage in. I you don't change the subject, then I'll resign as your tour guide.
訳: このような会話はしたくありません。貴方がもしトピックを変えないのであれば、ツアーガイドを辞めさせて頂きますよ。

N:There's nothing wrong with it. I suck on fags everyday.
米訳:ゲイと寝る事の何が悪いってんだ。こっちは毎日しゃぶってやってるんだぞ。
英訳:喫煙の何が悪いってんだ。こっちは毎日タバコを吸っているんだぞ。

B:Nails, get yourself another tour guide.
訳ナイルズさん、別のツアーガイドを見つけて下さい。

N:Very well then, You homo. I will find me a pack of fags myself. I will suck on each one without you.
米訳:わかったよ、この"ホモ"野郎が。自分でゲイを見つけて、おめーなんかいなくともゲイ野郎のチ○ポを一本一本しゃぶってやらぁ。
英訳:ああいいさ。このホモ野郎が。お前なんか必要ねぇ。自分でタバコ買って吸ってやらぁ。

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タバコを吸おうとしないボブに対するナイルズの最後の捨て台詞、"You homo"が秀逸。アメリカ人のボブは「そりゃおめーだよ」と心の中で呟いている事だろう。

とまあ、このように、俗語というのは気をつけて使わないと危ないというのがよく分かりますね。両国で「タバコ」と通じる単語としてはcigarette, cig, smokeあたりだろうか。これらの単語を使うのが無難と言えます。fagなんて使っていると、シチュエーションによっては、貴方が「ゲイ」を意味していると相手に取られてしまう可能性もありますよ…。
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No offence is intended to those who practice homosexuality. 同性愛者の方への侮辱を目的としたエントリーではありません。





適当に前置詞を使っていませんか? | aboveとoverの使い分け・違い



スラングをこのブログでご紹介している事が不真面目だとは思いませんが、学校等でもお話して良いような真面目な英文法・単語の話をたまには書いてみようと思います。スラングからは逸脱しますが、別ブログを立ち上げるほどシリーズ化をするつもりもありませんし、スラングの用法に関連してくる話もあるかと思いますので、何かのついでだと思ってごお付き合い下さい。


さて、先日お酒の席で元同僚のネイティブスピーカーと英語の前置詞の話になりました。前置詞って意外と厄介で、同じカテゴリに属するものの細かい使い分けって難しいですよね。今回はoverとaboveの違いに関して細かく論議を交わしたのですが、そこでのメモ(ああ、なんと割り箸の袋の裏ですよ)や記憶を改めて明瞭にまとめてみました。

大前提:共通点は、どちらも「何かの上にある」といったイメージ。

・overはいくつかの方向に用いる事が出来るが、aboveは"上"のみ。
Over can be used the in the sense of various directions, but above can only be used in the sense of up. Sometimes we use the phrase "You've stepped over the line" which means "You have done something which is considered unacceptable (something which exceeds the normal limits of fairness and politeness)" but we can't say "You've stepped above the line", it doesn't make sense.


日本語で説明する前に、イメージの違いをビジュアライズしておきましょう…

Over = ↑/ →   Above = ↑

上記がベースとなります。


Overとaboveの違いはaboveの場合、アップ/ダウン(↑)というverticalなイメージの時にしか使えないが、overは「通り過ぎた」とか「通り越えた」のようなニュアンスも含まれる。例えば「締め切りを超えていますよ」の場合は先述のアップ/ダウンverticalなイメージに合致しないので「We're over the deadline」は用法上問題ないが、「We're above the deadline」はNG。

overはaboveの「上/↑」の概念も含意しているので、aboveの代役を兼ねる事が出来る場合も多い。


・overの代わりにaboveが使用可能なケースは基本的に「数字」がカギ。
But sometimes both can be used, usually where numbers are involved, like "You're driving over the speed limit" or "You're driving above the speed limit", or "That's over the amount I want to spend" and "That's above the amount I want to spend". In that sense because you're talking about high and low, it works both ways, like I said - up works for both.

数字に関して「高い/低い」を論ずる場合。
例: "You're driving over the speed limit"と"You're driving above the speed limit", 
共に「速度制限を超過している」という意味だが、速度という数字の「high/low」なので、これはどちらも正解。

また、「予算を超えている」の場合、これもお金(数字)の話だからアップ/ダウンの概念がある。なので、英語に訳したら「That's a little above / over my budget」or「That's a little above / over how much I was planning to spend」の様なフレーズになり、共に正解となる。

数字が絡まなくてもaboveがoverの代わりを務めるケースがある。
日本語で「直属の上司を通さないで更に上の人と直接交渉をする」と言うシチュエーションで、これを英語にしたら「Go over someone's head (to someone higher up the ladder)」となる。だが、この場合「Go above someone's head (to someone higher up the ladder)」でも正しい。何故ならオフィスの建物としての階層のイメージが絡んで来てアップ/ダウンがあるから(直属の上司が4Fで更に上の人が6Fというように)。

ついでですが、この「Go over someone's head」という文は二つの意味を持っていて、二番目は「(その人はある事を)ちっとも理解出来ない。」、つまりその人の理解力を超えている。この場合はアップ/ダウンのニュアンスがなく「理解出来ない物」が頭の上を飛び越えていく(↑/→のイメージになる)からaboveは使えなくなるのです。面白いですね。


とまあざっくり紹介しましたがこのような感じです。他にも例文は腐るほど作れますが、本当に紹介し切れませんので、後は上記の基本概念を念頭に置きながら、トライアル&エラーをしてみて下さい。しかしながら改めて、簡単なように見えて前置詞は奥が深いですね。





マクドナルドのニックネーム・愛称・呼び方は?各国の英語スラング一覧





ワールドワイドに展開するファストフードチェーンのマクドナルド(McDonald's)。その店舗数は昨年末の次点で3万2737店とサブウェイに続きファストフード産業では世界第二位の規模を誇る(The Wall Street Journal 2011年4月22日閲覧)。狭い日本でも関東ではマック、関西ではマクドと呼ばれるように、その愛称・ニックネームには地域差があるのは我々も良く知るところだけれども、世界中に広がる英語圏では、そのバリエーションも更に豊富。今までに当ブログで紹介してきたものを下記に纏めてみた。


国別英語でのマクドナルドのニックネーム


アメリカ英語



※ロゴのMのマークを金色のアーチに例えて、"The Golden Arches"というのもあるみたい。


イギリス英語



カナダ英語



※これは若干マイナーかもしれない。陸続きの隣国ということもあり、カナダでも上述のアメリカ英語のものの方が一般的かも。

オーストラリア英語


・Maccas

※流石オーストラリア英語。マクドナルドも勿論短縮して呼ぶ。
 
 

シンガポール英語


・Macs

地域差を問わない?共通?


・McD's
・McD

※こちらはアクロニムが主流のインターネットスラングとしての使用が多いかも。

おまけ - バーガーキング -


マクドナルドと並んで、北米地区において存在感を誇るハンバーガーチェーン。
・BK


派生語のおはなし


また、派生語として、「低賃金のスキルを必要としない仕事」という意味を持つ"McJob[マックジョブ]"というスラングも存在する(Welcome to Mcdonald's. May I take your resume? 2011/04/20 : News -Record.com)。これは勿論、アメリカで、マクドナルドを代表とするファストフード店の仕事に高い技術が要求されず、その賃金が低い事に由来する。参考までに、Answers.comのWhat is minimum wage at Mcdonald's?(マクドナルドの最低賃金はいくら?)という質問に対する回答によると、'Perhaps $7.25 an hour or $7.15. It really depends on the state you're in. (たぶん時間あたり7.25ドルから7.15くらい。州によるよ。) 'とのこと。安い。


最後に・まとめ


英語圏は当ブログで紹介している6ヶ国に留まらない。南アフリカやインドではまた違った愛称や蔑称が使われているだろう。また、上記の国々でも他にもマクドナルドを意味するスラングが存在するはず。ご存知の方は教えて頂けると有り難いです。

関東と関西でのマクドナルドの愛称の違いに関して冒頭で述べたけれど、どうやら「マクド」が主流なのは関西の二府三県だけのよう(freeml ウィフリ調査団 『あなたはマック?それともマクド?』調査)。関西を過ぎて更に西に行くと、また「マック」が主流になるのは意外。関西弁の影響が強いとされる香川でも「マクド」ではなく「マック」だったのには驚いた。